そんな世代。
2010年 05月 29日
それは虫の知らせだったかもしれない。
次の日、Sから連絡がきた。
久しぶりである。
「おー、どうしたSちゃん。昨日、あーたのことを思い出した
とこやったん」と私はウキウキである。
「ごめんね、はにー。あのね、ちょっと教えて欲しくて…」
Sちゃんの話は深刻だった。
S父が余命幾ばくもなく、S母はそちらにかかりきりで、同居
している祖父の面倒を看ることができなくて困っているとの
こと。今、祖父はS母の兄弟のところにおられるのだが、環境
の変化に適応できず、戻ってくるという。
介護保険サービスを使いたいとのことで、とりあえずおじい様
の情報を聞いてみたけども、Sの情報が少し不足気味。
もしうちの実家の施設に空きがあれば…と思ったけど、うちは
地域密着型=他の市町村から受け入れられないので無理だ。
偶然、Sが一家で引っ越した先は私の以前の職場がある市。
どこに相談すればいいかわかるので、伝える。
私はアラサ―な訳だけど、周りの友人に聞くとどこの親もそれ
ぞれガタがきている。
私も去年夏の父の白内障の手術、一昨年の母の精神的な
落ち込みを経験して、あわてた。
「うちの親父、今から先の介護、先が思いやられる」と友人に
愚痴るけども、それすらできないヒトもいるのだ。
友人のことながら、とてもショックだった。
そういう世代になってきたんだと思う。
親孝行しないと、親に心配かけないようにしないと。
いつもそう思うけど、実行できてはいない。
私にできることは情報提供位だ。
いつでも話を聞く事も。
S一家が穏やかな時間を過ごせます様に。